彼女志願！

「穂積さん」



ごくんと息を飲み、穂積さんを見上げる。



私だって、物事の表面をなでるような美辞麗句や建前を聞きたい訳じゃない。


もっと……聞きたい。知りたい。

穂積さんのこと。



だったら私も彼に思いを伝えなきゃ。



「私、四年間ずっと穂積さんに憧れてて、一緒にお茶が飲めたらどれだけ幸せだろうって、思ってたんです。

そんな過去の私に教えてあげたい。萌、穂積さんの彼女になったんだよって。穂積さん、私とまじめにつきあいたいって言ってくれたんだよって。幸せだねって」