彼女志願!
デビューして四年。
確かに、たくさんボツはもらっているけれど、生活出来る程度に本は出してもらっている。
「この業界、三冊出してどうにもなんなかったら、そのレーベルじゃ仕事なくなっちゃうもん。自力で営業して、書かせてもらう出版社探さなくちゃいけないし……」
アキはふうっとため息をついて、膝を抱える。
「毎年新人賞だ、大賞だって、賞レースがあってさ。新人がどんどんデビューして……。けれど消えていく作家が、どれだけいるか……」
「うん……」
「そして、デビューしたくてもできない作家志望は、その何百倍もいるんだよ」
だから、あたしたちは奇跡みたいなものなんだよ
と、アキは笑った。