彼女志願!
「俺がなに、どうした!? あ、さっきの、あれ、ですか?
ごめん、悪かった、舐めろとか上に乗って動けとか、ごめん、泣くほどいやかもしれないとは考えなくて、いや、ちょっとくらいは思ってたけど、萌はやれば絶対好きになるって言うか、自信があったというか、いや違う、俺が言いたいのはそういうことじゃなくて――」
穂積さんは、もしかして私が初めて聞くんじゃないかというような
恐ろしくうろたえた声で、わけのわからないことを言い始める。
「――萌、頼むから、そういうふうに、泣かないで……」
彼の手が私の両肩を包み込むように触れる。
「萌……あなたにそんなふうに泣かれると、どうしていいかわからない」
唇が、私のおでこにふれる。
優しいキス。
それから手のひらが私の背中に回り、なきじゃくるのを落ち着かせるように撫ではじめる。