彼女志願!
芝居がかった身振りで、アキは顔の前で祈るように指をからませると、それから私を見つめ、早く話せ、といわんばかりに、あごを持ち上げる。
「――」
はぁ……仕方ない。
腹をくくった私は、ぽつぽつと今までの事情をかいつまんで説明した。
――――……
「――ほおぉ……」
私が話し終える頃、アキは頬を薄紅色にして、何度も感心したようにうなずいていた。
そしてなぜか彼女の手元にはメモが。
いつの間に!?
「ちょっとやめてよ、メモ!」
彼女の手元からそれを取り上げようとしたら、さっと逃げられてしまった。