彼女志願!

「いや、ほづみんはそもそも、誰にでも平等に仕事熱心って評判だからみんなに信用されてるじゃない。だからそういうことはないかもしれないけど」



しみじみと言うアキに、私も、うん、とうなずく。


このおつきあいって、私が考えている以上に穂積さんに負担をかけてるんだろうなぁ……。



「自分が人になにか言われるのは我慢はできると思うけど。穂積さんが悪く言われるのは許せないよ……

穂積さんは私とそうなる前からすごくよくしてくれたし、それはひいきとかじゃないし」

「わかってるよ」



そしてアキは、妙に怖い顔をして、首を横に振る。



「自分に全く関係ないくせに、他人の幸せがどうしても許せない人種っていうのはいるもんだよ。そういう小さい人間にだけはなりたくないねぇ」



他人の幸せがどうしても許せない……

そんな人がいるんだ。


アキの言葉に背筋がぞっとした。





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