彼女志願!
――――……
「――はぁ……」
「お客様、お水をお持ちしましょうか?」
こめかみを押さえたまま、死ぬほど深いため息をついたら、CAのお姉さんに声をかけられた。
「え、あ、いえいえ、大丈夫です」
膝掛けを広げなおして、目を閉じる。
ちょうどいい飛行機のチケットがとれたおかげで、あっと言う間に空の上へ旅立つことができて。
ほっと一安心と言ったところだけど――
もうずっと帰ってないから、どういう顔をしていいかわからない。
しかも倒れたなんて……