彼女志願!

――――……




目を覚まして、東京の自分の部屋じゃないことにものすごく不思議な感覚を覚えた。


生まれてからずっと、家を出るまでここに住んでいたのに。



カーテンを開けると、窓の外はちらほらと雪が降っているのが見える。


そっと部屋のドアを開け耳を澄ませると、階下では、親戚が集まりつつあるのか、わいわいしてる雰囲気。



こっそり階下に降りてキッチンへ向かうと

上のお姉ちゃんも子連れで来たみたいで

ただでさえテンションの高い母は、鼻歌なんか歌いながら、台所に立っていた。



「――あんたたちからも言ってあげてよ、萌ったらまったく親のいうことをきかないんだから」



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