彼女志願!

む……。


立ち聞きするつもりはないけれど、聞き捨てならないな……。



「萌は自由人だからねぇ……」

「昔から好き勝手してる子だったでしょ、諦めなさいよ、お母さんも」



姉二人は適当に母をあしらいつつ、さりげなく私のことを『自由人』だとか『好き勝手』だとか言ってるし。



誰が自由人よ……!



発作的に玄関から、そのまま外に飛び出していた。








「う~さぶ……」



一応セーターだとかなんだかとか重ね着はしていたけれど、コートを着ていたわけじゃないから、すぐに体がひんやりと冷たくなった。



< 339 / 648 >

この作品をシェア

pagetop