彼女志願!
む……。
立ち聞きするつもりはないけれど、聞き捨てならないな……。
「萌は自由人だからねぇ……」
「昔から好き勝手してる子だったでしょ、諦めなさいよ、お母さんも」
姉二人は適当に母をあしらいつつ、さりげなく私のことを『自由人』だとか『好き勝手』だとか言ってるし。
誰が自由人よ……!
発作的に玄関から、そのまま外に飛び出していた。
「う~さぶ……」
一応セーターだとかなんだかとか重ね着はしていたけれど、コートを着ていたわけじゃないから、すぐに体がひんやりと冷たくなった。