彼女志願!

全身に雪を積もらせた私が帰ってきたのを見て、お母さんが「あらあらまぁまぁ!」と派手な声をあげる。


こっそり部屋にあがって着替えるつもりだったのに……



「どうしてそんなことになってるのよ」



お母さんの声に、上の姉が呆れたようにタオルを持ってきて渡してくれた。



「お帰り、ありがとう」



タオルを受け取って二階へと上がる。



「ちょっと、お風呂入らないと風邪ひくわよ~」

「あとで入る!」



そう叫び返して、ベッドにもぐりこんだ。



もうやだ……。



東京に帰っても、どんな顔して穂積さんの顔見たらいいのか、わかないよ……。




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