彼女志願!
見つからないようにしなくっちゃ……。
人目を盗んで(一応自分の実家なのに)
こっそりお風呂に入って、キッチンでお水と一緒に薬を飲んでいると
「あれえ、萌ちゃん!」
トイレ帰りなのか、たまたま廊下を通りがかったおじさんが、ふらりと顔をのぞかせた。
「あ……おじさん、こんばんは」
「聞いたよ、萌ちゃん、東京で漫画描いてるんだってね!」
「いや、小説です……」
「あ、そうそう、それで、儲かるのかい?」
「いやぁ……」
「いつまでも親に心配かけないで、親孝行しないとだめだよ~」
「……」
ワハハハ、と大笑いするおじさん。