彼女志願!
それまでぴったりと穂積さんに体を寄せていた私。
慌てて顔をあげる。
けれど穂積さんは至極当然、と言った表情をしていた。
「じゃないとおかしいでしょう。ただの担当が突然家にやってきて、こうやって病院に泊まり込みで付き添うなんて」
確かに……
呆然としている私を見て、彼はふっと優しく微笑む。
「結婚の時期はいつだっていいんです。萌はまだ23ですし、二人で話し合って決めればいい。僕はあなたの側にいられれば、それでいいんです」
穂積さんはさらりと殺し文句を吐き、私のこめかみに唇を押し付けた。
「それにね……ご両親にはダメでも、僕には甘えていいんですよ?」