彼女志願!

「萌に触れたい。いいでしょう?」



どこか甘えるように私の頬にキスをされて。私にかろうじて残っている理性に、ピキピキとヒビが入る音が聴こえた。


そんな可愛く「いいでしょう?」とおねだりされれば、ダメですと言えるわけないじゃない。
(そんな女子がいるのかと問いかけたい!)



「さっきの続きがしたい」


DVDの続きを観ましょう、くらいの穏やかなノリで

穂積さんに何があったか聞き出すどころか、結局いつものイチャイチャタイムに入ってしまって――




「穂積さ……」

「いい加減、真一って名前で呼んで欲しいんですが」




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