彼女志願!
そもそもインターネットでこの島を調べたとき、歴史学者の旅行ブログで「民宿に宿泊して云々……」という一文を発見したんだ。
そんなに古い記事じゃなかったはずよ。
たかが四、五年前のブログだったはず。
だから私、古い民宿ならHPがなくても当然、行ってから予約を取ればいいと、たかをくくっていたんだけれど……。
だめなの……?
マジで?
唖然とする私を見て、ニーナは、ふと何かを思い出すような遠い目をして。それから軽く肩をすくめ、首を振った。
「そういや民宿っぽいやつはあったな。だけど間違いなく、満室だと思う」
「なんでっ!? 船の最終にだって、私とニーナしか乗ってなかったじゃない!」
「本家の当主が死んだんだ。葬儀の関係者が宿泊してるに決まってるだろ」
「――」