彼女志願!
「わかったわ。ちょっと待っててね、居間を片づけてくるから」
そしてユズさんは慌てたように廊下の奥へと走っていく。
彼女の姿が完全に見えなくなってから、おそるおそるニーナ君を見上げた。
「あの……彼女って?」
「俺、昔からこういうふうにユズに頼ることあったからさ。話が早い」
「あ、そうなんだ……」
その言葉に、それ以上追及するのをやめた。
ハタチの男の子のくせに生意気な……。
やっぱりイケメンは田舎に住んでいてもイケメンなのね。
ふと、穂積さんのことを思う。
彼はどんな子供時代をここで送っていたんだろう……。