彼女志願!
アキがため息をつき、美容師さんを見上げる。
「本人はこう言ってますが、お願いします」
「頭の形もいいし、首が細くてきれいだから、うなじをすっきりだしたほうが似合うよ」
そして美容師さんの手で、ショートボブだった私の髪が、どんどん切られて短くなっていく。
いわゆるベリーショートっていうんだろうか。
「わぁ……」
ずっと短かったけど、ここまで短くしたことがないから、なんだか新鮮。
鏡の中の自分をポーッと眺めていたら、次はメイク担当のお姉さんがワゴンを引いてやってきた。
「パーツも整ってるし。肌も白くてきれいですね」
「白いのは引きこもりだから」
ハワイ大好きで、かすかに肌を焼いているアキが笑う。
もうっ、意地悪なんだから。