彼女志願!

「気持ちよくしてあげますから、泣き止んで」

「う、えっ……?」



え?

え???



曇りのない笑顔で、穂積さんは私を見上げ、ちゅっと奪うようにキスをする。



着流し姿の穂積さんは、正直とっても素敵だ。

とても東京でいつもスーツで編集のお仕事をしているようには見えない。



彼は私の頬の涙のあとを指先でぬぐうと、その手を首筋に乗せて、ふっと表情を和らげる。



「脈が速い」

「だって……ドキドキしてるんだもの」



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