彼女志願!

――――……




「――はぁ……」




穂積さんの肩に額を押し付けて、息を整える私。



「ごちそうさまでした」



穂積さんは低い声でささやき。

私を天国に連れて行く右手ではなく、左手で私の後頭部を撫でる。



「いえ、そんな……」


と言いつつも、彼の背中に腕を回した。





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