彼女志願!
穂積さん、相変わらずのテクニシャンぶりだった。
だけど穂積さんはいいのだろうか。
なんて、思ったりして……。
(避妊具持ってないからやめとくって)
「大丈夫ですよ。もう帰りますから」
「――ん? えっ!?」
また私の考えていることが筒抜けになったのかと驚くと同時に、その発言内容にビックリしてしまった。
「帰る!?」
「当たり前でしょう。仕事だってあるし」
何を言っているんだと、穂積さんは不思議そうに首を傾げる。