彼女志願!
「萌……」
穂積さんは私をじっと、静かな目で見つめた後
こっくりとうなずいた。
「そうです。祖母が僕に求めていたことがわかった今……けれどそれを明らかにしていったいなんになるのかと、思う自分もいるんです」
そして目元をぎゅっとつまむと、外していた眼鏡をかける。
相当疲れている雰囲気だ。
よくよく見ると、うっすらとくままで作ってる。
「人は誰だって、わざわざ傷つきたくないでしょう? 知らなくていいことは知らないままにして墓場まで持って行けばいい……」
「穂積さん一人で?」
「――」
「重いなら、私だって……」