彼女志願!
ゴーッと響く古めかしいクーラーの音。
言われたとおり、畳の上に座って待つ私。
少し肌寒くなってきたなぁと感じたころ
穂積さんがたとう紙に包まれたものを腕に抱えて戻ってきた。
「それって……」
「浴衣ですよ。僕が着せてあげますから、ご心配なく」
そしてたとう紙を開く穂積さんの手元を覗き込むと、黒と白の水玉模様の可愛らしい浴衣が目に飛び込んでくる。
「可愛い~!」
だけど、穂積さんったら、女子の着付けも出来るなんて……。
どういうこと?