彼女志願!
両手で胸元を押さえつつ穂積さんを見上げる。
「――まぁ、そうですね。着ているもの一つで、萌がアホの子だと侮られるのも僕の本意じゃありません」
アホの子……
いやいや、穂積さんが私をアホの子だと思ってるわけじゃないしっ……!
(と自分に言い聞かせるも、なんだかやっぱり複雑な気分はぬぐえなかった。)
そして穂積さんは私の肩を抱き、手近な部屋の雪見障子をカラリ、と開ける。
そしてクーラーをつけると、
「ここで待っていてください。着る物を持ってきますから」
と出て行ってしまった。