彼女志願!
もう、死んでもいい。
いや、死んだらしつけられないから、死なない程度に死んでもいい。
艶然と微笑む穂積さんの強烈な色気にふわふわしつつ、彼に肩を抱かれたまままっすぐに進む私。
とはいえ、私の視線の先には穂積さんしか見えないのだけど――
見えない、のだけど……
「真一!!!」
「真一君!?」
絹を裂くような悲鳴、怒号、戸惑いに似たの声にハッとして。
声のしたほうに視線を向けると
そこは一面、畳敷きの大広間。
何十人もの老若男女が、宴席を囲んでいるところだった。