彼女志願!

「――っ、みたい……」



突如、押し殺した声が響いた。



え……?



「バカみたい、バカみたい、バカみたい……!」



振り返ると、声の主は、ユズさんだった。


窓の向こうから差し込む明るい光。

秋の気配が近づく、どこか硬質な光に照らされながら、ユズさんは視線を足元に落としブツブツと唇を動かしている。



「あ……」



今、私と穂積さん、なんていうかちょっと、空気読んでなかった?
(穂積さんはわざとな気がするけど……いや、そこまでいい性格してないって思いたいけど穂積さんのことだからありうる)



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