彼女志願!

そして穂積さんは、うつむき肩を震わせた。


いつもは堂々としている穂積さんが小さく見えて、なんだか胸が詰まる。



「彼女は逃げるべきだったんだ。俺はそうした。けれどユズは、自分の自由よりも、復讐することを望んだ」

「復讐……?」

「あの島を実質的に、手に入れることですよ」

「でも……どうやって?」

「この島の持ち主にいずれなるであろう男たちに、取り入った」



あの、神楽島の持ち主にいずれなろうであろう男たち?


少し考える。


それって……穂積さん……


いや、違う。


男、たちってことは。



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