彼女志願!

なんだか、じわっと……目の奥が熱くなった。


今この人を抱きしめられるのは自分だけなんだって、

使命感に似た思いに駆られていた。



「穂積さん……」



彼の背中にしがみつくように腕を回す。


ぎゅうっと腕に力を込めて、微かに居心地が悪そうにしている穂積さんを

ここにいていいんだよって気持ちを込めて、抱きしめた。



「穂積さん、私のことわかってるでしょう? どんなことがあっても、私は穂積さんのこと嫌いになったりしないって」

「――」

「大好きです。穂積さん……私、しつっこいんだから……穂積さんがもうおなかいっぱいって言っても、離れません」




< 616 / 648 >

この作品をシェア

pagetop