彼女志願!
今回、彼の故郷に行って、強烈な体験をしたけれど。
怖い目にもあいかけたけど
それでもやっぱり、穂積さんの抱えている何かに、触れられたから。
行ってみてよかったと思う。
私はまだ全然、一人前だって胸を張れるほど自分に自信はないけれど、穂積さんを大事に思う気持ちだけは絶対に、誰にも負けないもの。
こんな私を穂積さんが必要としてくれるのなら――
「大好き、真一さん……」
ささやいて、彼の額に唇をおしつける。
と。
「――やっと名前を呼んだ……」
彼が目を閉じたままくすり、と笑う。