彼女志願!

それから――

おなかが空いた私たちは、仲良くキッチンでパスタを茹で、グリーンサラダを作り、向かい合って一緒に遅い夕食を取る。


冷凍していた手作りミートソースにたっぷり粉チーズを振りかけて、最近はまっている、それほど高くないけれど美味しいチリワインを開ける。



「こんな夜中に食べたら、太っちゃいますよね」

「またあとで運動します?」



何気なく、さらっと言われて吹き出しそうになった。



「穂積さん、それってなんだかオヤジっぽいです……」

「もうすぐ僕も三十ですからね」



クスクス笑いながら、パスタをきれいに口に運ぶ穂積さん。

まぁ、そうは言っても、穂積さんはきっとこうやって美しく年を重ねて、素敵なオジサマになるにきまってるけど。



穂積さんのそばにいたいな。ずっと、これからも……。



「そういえば――」



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