彼女志願!

「あの、これは、その……」

「酔った松田が一方的にやったことでしょうけど、やはり不愉快です」



そして穂積さんは、ピッとその画像を消去する。


いっさいの断りなしに。

いや、もちろんいいんですけど……。



その顔は、白鳥先生にめちゃくちゃ怒鳴られていたときの能面みたいな表情とは打って変わって、本当に不愉快そうに見えた。


小さなころから、おもちゃ、文房具、本……エトセトラを人にさわられるのがイヤだった穂積さん。


ようするに、私もその……彼の持ち物の仲間入りを果たしたってことなんだろうか。



文房具と同列かもしれないけど。


喜ばしいような

なんだかくすぐったいような、よくわからない感じ。



私って、もしかしてドM?



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