歩み続ければ
「やっぱり、帰るよ」
私、邪魔だよね

「ゆ、柚っ!? 帰るって...?」
遥はいかにも心配そうで深刻そうな顔だった
それは蓮も同じ

「い、いや、私てっきり塾あるの忘れてたよぉ」
作り笑顔をし、鞄を持ち、カラオケボックスからでようとする

「...本当?」

振り向くと遥が私をじっと見つめてきた

...嘘だよ
でも私邪魔でしょ..

いらないじゃん...

「本当だっていってるじゃん! しつこいよっ」

私きっと最悪な事言ってるな..
お願い、遥、今なら私をいつもみたいに叱って
そうすれば、私正気に戻ってあやまれるから...
お願い...

しかし私の願いは遥には伝わらなかったようだ

「...ごめん...塾だっけか...頑張ってきてね」
そこには瞳は笑っていない遥の姿があった

そして、隣には蓮..
蓮も心配そうで...

「じゃ、そういうことだから..」

そういい、私は逃げるように去っていった

---ごめんごめんごめんごめんごめん
お願いだから、私を嫌わないで...

お願い...

そう思い、私は泣きながら走っていた

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