歩み続ければ

蓮side

...柚

俺は情けながら2人の会話にはついていけなかった

初めてだ、柚があんなに感情をあらわにしたのは
俺はふと遥を見た
すると、遥は
「...柚..私ウザかったんだね　反省しなきゃな　あはは..」

俺からだと遥の後姿しか見えないけれど、きっと遥は...

「..無理すんな」

「蓮...」

すると、遥は振り向いた

「っ...」

そこにいた遥は今まで見たことないような悔しそうな悲しそうな顔をしていた

「...遥..」

遥はうつむき、俺に言った

「私...柚が大好き..だけど、柚は私の事しつこいって思ってたんだよね」

「そんなことねぇよ、柚は遥とはなしているときが1番顔輝いてた」

「..でも..でも..私柚の何も知らない...私ばっか蓮とのノロケ喋って
　柚は優しいからただただ応援とかしてくれたけど本当は..本当はすごい
　ウザかったと思う..それに柚にだって悩み事があったし..
　私....自分ばっかで...自己中だった...」

遥が自分を責めていた
そんな遥に俺は声をかけることができなかった

「私...柚に嫌われちゃったよぉ...っ..グス..うっ..つ..」

遥はそう言いただただなくばかりだった