ふたつ星


「あぁ……」



いつもより明るいトーンの翔さんの声に私は振り向く。




あ……。




「翔さん、笑顔が……!!」



翔さんは小さな微笑みを浮かべていた。



そして、空には虹がかかっていた。




初めて見る翔さんの美しい笑みと、七色に輝く虹。



それはとても美しい光景だった。




ここに来て、翔さんの中でケジメがついた気がした。




そして、翔さんは一歩前に進めたんだ。




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