アタシの人生に華が咲く
『早くそれに着替えろ。行くぞ』
『行くぞって、なに勝手に人の部屋入って服あさってんのよ』
『別に今さら許可得て家に入らなきゃなんねぇ間柄でもないだろ』
そう言いながら、腕組みをして早くしろとばかりに顔であおっている。
時計を見るとまだ約束の時間から1時間もたっていなかった。
私はなぁんだと、ふてくされながらも着替えようと部屋着を脱ごうとした。そこで気付いた。
リョータは私の目の前で腕組みをして立っている。
『ちょっと』
『なんだよ、早くしろよ』
本人は全く気づいてないようで、早くしろと急かす。