アタシの人生に華が咲く
どれくらいの時間がたったのだろう。
うとうとして寝てしまったようだ。
眠い目をこすりベッドから起き上がる。
ややかすんだ視界の先に入ったのは、私の部屋で私の服を物色中の人物。
『うあ!!リョータ!?』
『お前なに寝てんだよ。遅刻だ遅刻!』
あまりの驚きに静止してしまっている私を、気にする素振りもなく、
リョータはタンスの中をあさって、『おっ』と何かを見つけたようで、それを出して私にひょいと投げた。
頭に丸かぶりになった布を雑に取って見てみれば、いつかの友人の結婚式に着ていった、一着のドレスワンピースだった。