My way -選んだ道-
「大丈夫か?…あれから。」
私はゆっくり頷いた。
たまに切ってしまう右手をこっそりセーターで隠した。
「頼れよ。」
「…ありがと」
こんなに景色がきれいな場所に
私は吸い込まれるようにあと一歩で崖に落ちる場所に立っていた。
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生きている意味が私にはない。
周りが色づくに対して私はモノクロの世界。
一度でいい、
私にも色が欲しい。
「おい!!」
私の左腕を誰かにつかまれていた。
後ろを向くと笠沢東の制服を来た男子生徒が
悲しい目をして私を見ていた。
「危ねーよ」
「別に。」
「死にてぇーのか?」
私はなにも言わず前を向いた。
「聞いてんのか?」
止める意味がその時分からなかった。
誰にも必要とされないのに
生きなきゃいけない理由も。