My way -選んだ道-

もう居なくなっても良いんじゃないかって。


「何があったんだよ。」


私は深呼吸をした。


「誰にだって生きる理由はある。その理由が酷だとしても逃げちゃいけないんだよ。逃げたら…負けなんだ。…死んだら悲しむ奴だっている。…死ぬ勇気があるなら…生きてくれ。…生きる理由が無いなら…俺を理由にしろ。」


彼は、私の左腕を自分の方に引っ張った。

私はバランスを崩し、彼の胸にスポッとはまった。


「頼む。」


私の腰に腕を回した彼は泣きそうな声でそう言った。


「…どうして…必要のない人間を…生かせておくんですか?」

「…俺が必要としてるから。」


さっきよりも腕に力を込めて、抱きしめた。


「私は…あなたを…知りません」


「あぁ…」


「知らない人に…必要とされるのは…」


あまりいい気分じゃない。

でも…でも…


「嫌か?」


嫌じゃない。

自然と涙が溢れてきて

自然と力が入った。


「…嫌じゃ…」


言葉に詰まって、続きが言えなかった。



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