スイートルームの許婚
「何でも…頼んでいたモデルが怪我して、モデルを務められないそうだ」



「じゃあー別のモデルを…」



「そのモデルのご指名らしい」



「モデルのご指名?」


俺、モデルの知り合いなんて居ないけどーーー・・・



「詳しい話は…ポールに聞いてくれ」



「・・・」



* * *


休憩時間。


俺はホテルの2階の奥にあるブライダルサロンに打ち合わせに来た。



「小早川君!」

色目混じりなポール。


「ポール一つ訊きたい…どうして?俺がブライダルフェアのモデルしなくてはいけないんだ!」



「知らないわよ!来亜(ライア)のご指名なんだもん」



「!?」


そいつが俺を?










< 167 / 289 >

この作品をシェア

pagetop