スイートルームの許婚
「来亜と知り合いなんでしょ?」
「知らない…そもそも、俺にはモデルの知り合いはいない」
「え~っ!?でも…来亜が・・・」
「俺が来亜だ。本名は速水芳樹(ハヤミヨシキ)…ウエディング・フォーマル専門のアパレルメーカー『DANDY』の代表取締役だ…」
奥から長身の切れ長の瞳に紅のカラコンをつけた若い男性が出て来た。
右腕はギプスで固定され、包帯が巻かれていた。
「・・・初めまして…コンシェルジュの小早川です」
「こちらの不注意で怪我をしてしまって・・・今回のブライダルフェアは挙式から披露宴の実演でウチの衣装を使用するから、社長の俺がみずからモデルを務めて、売り込みたいと思っていたが…週末までには完治しそうにないし…君に是非、頼みたいんだが・・・無理かな?」
「・・・」
俺と速水さんは初対面だよな?
どうして、俺の名前を・・・
「知らない…そもそも、俺にはモデルの知り合いはいない」
「え~っ!?でも…来亜が・・・」
「俺が来亜だ。本名は速水芳樹(ハヤミヨシキ)…ウエディング・フォーマル専門のアパレルメーカー『DANDY』の代表取締役だ…」
奥から長身の切れ長の瞳に紅のカラコンをつけた若い男性が出て来た。
右腕はギプスで固定され、包帯が巻かれていた。
「・・・初めまして…コンシェルジュの小早川です」
「こちらの不注意で怪我をしてしまって・・・今回のブライダルフェアは挙式から披露宴の実演でウチの衣装を使用するから、社長の俺がみずからモデルを務めて、売り込みたいと思っていたが…週末までには完治しそうにないし…君に是非、頼みたいんだが・・・無理かな?」
「・・・」
俺と速水さんは初対面だよな?
どうして、俺の名前を・・・