スイートルームの許婚
「!?」


急にトーガは胃の辺りを押さえ、苦悶の表情を浮かべた。



「調子悪いんだろ?」


「いいから…ほっとけよ!」


精一杯、何もなさそうな表情を繕い、俺の差し伸べた手を払った。



「安達社長には絶対、言うな!!」


トーガはそう言って、胃を押さえながら、部屋に戻って行く。



調子は悪くても、ライブには穴は開けられないらしい。

トーガのファンを思い遣るキモチは理解できないわけでない。

かと言って…このまま、ステージに立たせるのは心配だった。






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