スイートルームの許婚
「冗談じゃない!俺はライブに出る!!」


トーガは胃の辺りを押さえながら、身体を起こした。


「這ってでも…出る!!」


「ライブ中に倒れられる方が…困る!黒角さんに連絡して、社長に報告しよう」
茶髪でいちばん年下の元子役・ヤッキーがケータイを操作し始めた。


トーガはそんなヤッキーの枕を投げつける。



「俺が…出ると言ってたんだ!よせ!!」


トーガは人が変わったように、キレた。


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