手を伸ばせば、届く距離まで。



ガサッ、と本が久野の手から落下する。


少し恥ずかしそうに、あわてて拾う久野は、やっぱりキマらない男。


でも、久野が打策を提案した



「…どうだ。 圭が勝ったら告白をする提案を、真樹が否定したら『勝手に告白する』というのは」



…!?勝手に…?


「な、久野…」


「だが、真樹が提案を呑んだら告白はやめる。」


「俺が勝ったら…圭は二度と華織に近づかないことを、条件にして良いのか?」



< 124 / 557 >

この作品をシェア

pagetop