手を伸ばせば、届く距離まで。





「あたしは…―――
 圭が、好きです。ずっと、小さい時から、ずっと。」





―――ドクン。


「…………エ?」


「…好き、なの。圭が。だから真樹に…別れて、って」


―――ドクン、ドクン。


胸が苦しい。


うわ、なんか呼吸しづらい。


え…?


俺を、華織が…?



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