手を伸ばせば、届く距離まで。



とりあえず立ち読み。


本には、三角関係に翻弄される恋愛漫画が描いてあった。


結局主人公の女は、二人のどちらをも選ばなかった。


“同じくらい大切なの”


はっ…


そう、なのか。


大切であれば、愛されていればそれでいいのか。



「……ウソだ―――…。」



一番に、なりたいんだ。


同じとか、二番目とかじゃ嫌なんだ。


俺は、華織の一番になりたいんだよ



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