手を伸ばせば、届く距離まで。



…もう嫌だ。


コンビニを出よう。落ち着く場所に―――



「圭」


…!


「……真樹」



真樹も俺も恐らく、同じ顔をしていたと思う。


何で、ここに。


というか、会いたくない時に会うって…


「…おはよ。どっか遠出でもすんのか?」


「あっ、いやこれは、久野の家に泊まった帰りで…」



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