手を伸ばせば、届く距離まで。



泣く俺に、圭は苦笑した。


くそ。笑ってろ。


「心配させて、ごめんな」


「…!お前はもう、謝んな!なんかうぜえ!」


「本当ごめん。昨日、傷つけたかと思って」


そんな悲しい顔すんな。


何で安心した顔しねえんだ、こいつは。


だから俺はいつも、ワケわかんねえってなるんだ。


圭が不信なのは知ってる。


親友だから、それくらい分かってる。



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