生まれ変わってもキミが好き【完結】


「飲みモノをぶくぶくすんな。まだその癖直ってなかったのかよ?」


「……いま芽衣子に言われて初めて気づいたよ。
そういえば前世でも、芽衣子によく怒られてたっけなあ」


「給食の牛乳でまでやってたかんなあ、リンは。まさかいまでもやってんのか?」


「たまに……」




正直に言うと、呆れたように笑われた。


いまはそういうの、注意してくれる人がいないからなあ。

叱られるのが、なんだかとても嬉しいよ。



芽衣子の傍はとても、気持ちがいい。




「『るいち』から、芽衣子の方になんか連絡あった?」


「1回だけ、電話がな。おまえとのこと聞かれたけど、ただなんとなく話したくなっただけって、誤魔化しといたよ。こうやって会ってることも言ってねえ」


「そっか~」


「……もしかしてさ、日下の奴、なんとなく気づき始めてんじゃねぇ?」




難しい顔をしてそう言った芽衣子に、あたしは目を丸くする。


日下先生が、気づき始めてるって……。




「どういうこと?」


< 200 / 372 >

この作品をシェア

pagetop