生まれ変わってもキミが好き【完結】
夕食は、イタリアン。
行ったこともないような、高級そうなレストランに連れていかれて、めちゃくちゃ緊張した。
他のお客さんはみんな大人だし、お洒落だし、自分だけひどく浮いてる気がして。
緊張し過ぎてどうにかなっちゃいそうだった。
「せ、先生……」
「ん? どうした」
「さ、さすがにお酒はあたし、まずいと思うんだ」
「は? 酒?」
「先生車だし、あたしは当然、未成年だし」
「何言ってるんだ? お前は」
「だってこれ、お酒でしょ? ぺ、ペリエ? だっけ」
グラスに注がれた、細かい泡を含む透明な液体。
シャンパンとかの一種だったりするんだろうかと思ってそう言ったんだけど、先生は吹き出した。
「お、お前……っ! 本当にバカだな!」
「な、なんで? お酒じゃないの?」
「ないない。ただの水だ」
「水? 嘘だ。だって泡ぽこぽこいってるよ」
そう言っても、更に笑われてムッとした。
思い切りバカにされてるのがわかったから。