生まれ変わってもキミが好き【完結】
「校内は禁煙です!」
「うわっ」
あたしが大きい声を出すと、日下先生は驚いたように、慌てて煙草を隠した。
なんとなく、すっきり。
1限目の仕返しができた気分。
「なんだ、小鳥遊か……」
あたしを見て、日下先生が安心したのか、表情を緩める。
「もう体調は良いのか?」
「うん。全然平気」
なんとなく、ため口になってしまった。
『るいち』を意識しちゃって、敬語がうまく出てこないんだもん。
日下先生は、気にする感じもないから、このままいこう。
携帯灰皿に入れられる煙草を見ながら、聞いてみた。
「先生、煙草吸うんだ。いつから吸ってるの?」
「あー。生徒にはものすごく言いにくいな」
「別に告げ口とか、しないよ」
苦笑する日下先生。
言いにくいほど、前から吸ってるのかな。
隣に立つと、煙草の香りが鼻をかすめた。
ますます『るいち』とイメージとかけ離れてく。