生まれ変わってもキミが好き【完結】
思い出しては、涙を止められなくなる、
あの死ぬ間際の後悔。
14年前、伝え損ねた「好き」という気持ち。
痛々しいほど、強くて切ない、純粋な気持ち。
それを、目の前のこの人に、伝えるチャンスを。
素直な女のコになるチャンスを、神様が与えてくれた。
話そう。
目の前の人に、正直に、ありのままを。
信じてもらえないかもしれないけれど。
日下先生が……『るいち』が、まだあたしを忘れずにいてくれてることがわかった。
それだけで、充分うれしい。
それだけで、覚悟できる。
『るいち』がいま、あたしをどう思ってるかなんて、どうでもいい。
14才だけど、中学生だけど、生徒だけど。
そんなことは些細なことだよ。
伝えられるだけで、いいの。
前世で叶えられなかったことを、叶えられるだけで。
ねえ、いいでしょ?
「る……」
『るいち』
そう呼ぼうとした時、非常口のドアが突然開かれて。
驚いて見上げたら、清春が不機嫌そうに、こっちを見下ろしていた。