私と彼の一週間
「んー・・・・・・だから・・・・・冷蔵庫の中にラップして置いてる・・・・」


「レンジで温めてもいい?」


「うん・・・・」



まだ眠い・・・・・
もう少し寝ようかな・・・・・

颯人は、キッチンにある電子レンジで朝ご飯だったはずの、目玉焼きを温めてる。
時々、“ピッ”とボタンを押す電子音が聞こえてくる。



「ねぇー!鈴ちゃん~」


「んー・・・・何ー・・・」


まだ、起きていない体を起こしてキッチンへフラフラと向かう。



「醤油どこ?」



・・・・そんなことのために、わざわざ私を呼んだのか
醤油・・・・確か朝使ってそのままだから・・・・・・・



「そこにあるじゃん・・・・・
でも、醤油ついてるよ」


「えぇー。まだ足りないよー」


「充分かけたよ」


「ぶー・・・・ケチ」


そんなことを言いながらも、お皿を持ってソファに座る


「はい、おはし」


「あ、ありがとう~」



目玉焼きを黙々と食べる颯人。
その間にも、私はいろんなことが頭を駆け回っていた。

おいしいのかな?
まずかった?
焦げすぎてない?
ほんとは、完熟の方がよかった?


「・・・・・・おいしい?」


思い切って聞いてみる


「・・・・うんっ!」

< 15 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop