私と彼の一週間
「・・・ごめんね。内緒で出て行ったりして」



「・・・どこ・・・・行ってた・・の・・・?」



「・・・お買いもの」



・・・買い物・・・・?
あんな朝早くから・・・・・?



「・・・・そっか・・」



・・・・それ以上は何も聞かなかった。


「・・・・今日、鈴ちゃんの部屋で寝たいな」



「・・・・うん」



「んじゃぁ、行こ」



「うん・・・・・わっ・・・!?」



急に、目線が高くなった。
・・・颯人が抱きかかえていた。


「お、おろしてっ!重いから!」



「え~?軽いよ?ちゃんと食べてないからでしょー」



そのまま、部屋のベッドにおろされた。



「・・・・・黙ってどっか行ったりしないでね・・・?」



わがままだってわかってる。
でも・・・・一週間に一つのわがままは・・・・許してくれないかな・・・?



「ん。わかった」


そっと頭を撫でてくれる。


「今日は仕事で疲れたでしょ?
ゆっくり寝てね」


もっと颯人を見ていたい。
だけど、睡魔で目が重たくなる。
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